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中小企業IT経営力大賞2009 IT経営実践認定企業・組織 IT経営成功事例集 ~ITが経営を「強くする」

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  • 業務効率化
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事例ピックアップ
IT経営活用で、直視式液面計での業界1位を目指す
 ~株式会社サワダ製作所~

  • Webの活用によって新規顧客を開拓
  • コストをかけずに自社内で生産管理システムを構築

プロフィール

写真
企業情報
  • 企業名 : 株式会社サワダ製作所
  • 所在地 : 兵庫県尼崎市次屋3丁目5-3
  • 資本金 : 1,500万円
  • 従業員数 : 35人
業種

製造業(液面計及びバルブ・コック等の製造・販売)

導入目的

業務効率化

企業概要

株式会社サワダ製作所は、ボイラー・タンク等に用いられる直視式の液面計の製造に特化しており、商圏は日本国内を主としています。直視式液面計の国内市場規模は小さく、国内4社で市場を占めています。製品は得意先メーカーの仕様に合わせた受注生産で、顧客の要求する仕様から設計図面を起こして受注することが多く、顧客からの問い合わせへの対応スピードと短納期対応、アフターサービスの対応力を強みとしています。

導入の目的と背景

直視型液面計市場の縮小傾向により、競合各社との競争が激化している近年、同社では経営者が経営計画の基本方針を策定し、部門長がその指針を部門目標計画に落とし込み、さらに各従業員が部門目標から個人計画を策定していました。社内において情報の共有化が図られていない為、顧客1社につき、選任の担当営業が見積作成、要求仕様対応、納品、アフターフォローまでを行っており、受注業務は非効率でした。また、生産部においても負荷状態が不明確で、前工程と後工程の把握が困難でした。

IT化の概要

Webを用いて、客先設計担当者や購買担当者が、必要な参考図面をいつでも参照できるようにしたことによって、営業効率が上がり、新規顧客開拓がそれまでよりも容易になりました。また、各営業部員が直接受注情報の入力を行いデータベースに蓄積することで、見積り情報や受注情報の共有化が図られ、担当者以外でも顧客からの問い合わせに対応することが可能となりました。また、制約理論に基づく生産管理の仕組みを構築し、製造部での着手順序を明確にして後工程への遅れの伝播防止を図り、生産性を向上することが出来ました。これらをコストをかけずに実現するため、エクセルでマクロを組むことにより、同社独自の生産管理システムを構築しました。

株式会社サワダ製作所

IT経営推進における取組み

同社のWebによる情報発信は、経営トップが営業部と共同でコンテンツ作成に関わり、HP作成は外部に依頼し、コンテンツ作成に配慮しこまめに更新しています。また、製造部のシステムでは生産管理方法について経営者トップ及び生産管理者がトレーニングを受け、生産情報プロセスの改定や新しい仕組み作りを検討し、生産の遅れに対しての対策、段取り改善、3S(整理・整頓・清掃)の実行などについて定期的にミーティングを行い、新しい生産管理システムの仕様を決定しました。

導入効果

Webで新規顧客が増加し、新販売管理システムで受注処理業務が削減され、生産リードタイムが全製品3日も削減できました。また、販売管理システム導入により、見積もりや受注品に対する顧客情報を共有し、データベースを活用することによって受注業務の効率化を図り、より丁寧な顧客フォローを行うことが可能になりました。製造部では、生産管理者が全体の負荷を掴めるようになり、各工程作業者が作業の優先順位を把握できるようになったため、別工程への遅れの伝播が緩和され、どの工程で遅れが発生しているか等の情報が明確化され、顧客対応がより向上しました。

今後の展望

今後、営業プロセスを分析することで業務の分離を行い、営業部員が単なる商品説明型の営業から提案型営業へと進化を図ります。また、営業・製造・技術間のコミュニケーションをさらに活発化し、製品開発や改良、他社との連携を行うことを可能とし、これらによって、よりリードタイムの短縮を図り、顧客満足度を高める努力をしていきます。また、在庫管理システムを導入し、在庫管理業務の効率化を図り、これらによって会社のリスク管理の体制を見直し、より計画的に業務改善していくことを目指していきます。

IT経営推進を支援した方々

中小企業診断士:中島 正明
システムベンダー:(株)アイル、ITY(株)