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中小企業IT経営力大賞2009 IT経営実践認定企業・組織 IT経営成功事例集 ~ITが経営を「強くする」

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事例ピックアップ
全社一貫した管理体制によるQCDの改善により、経営管理指標の精度向上 
~ オオアサ電子株式会社 ~

  • 自社開発マクロによる生産計画立案システムで、同社の生産に必要な工程等を構築
  • 工場間、部門間をまたいだ改善策実行の為、ITを利用した効率化をおこなう
  • 管理者に管理すべき業務とその数値の意味を理解させ、能力向上を図る

プロフィール

写真
企業情報
  • 企業名 : オオアサ電子株式会社
  • 所在地 : 広島県山県郡北広島町大朝3817-10
  • 資本金 : 4,100万円
  • 従業員数 : 226人
業種

その他の電子部品製造業

導入目的

業務効率化、管理水準向上

企業概要

オオアサ電子株式会社は、液晶の生産委託を中心としていますが、テレビなどの大型液晶や携帯電話等の大量生産ではなく、特殊分野での液晶表示を中心としたニッチトップを目指しています。液晶ビジネスの寡占化に伴い、液晶単体やモジュールだけでなく液晶という表示デバイスを中心とした完成品製造に着手し、付加価値向上と新規市場分野への参入を図っています。

導入の目的と背景

液晶事業は、国内では企業統合による寡占化、海外メーカーの大規模投資、有機EL等の他の表示素子との競合、国際市場での企業間の競争が更に激化しており、大型化、省電力化、耐環境性能向上、小ロット生産化が求められています。そのような中、同社ではコストダウンの要求、更なる短納期化、高品位化要求に対応をとることが経営課題でした。そのため、各工場、各部署が工夫をこらし、QCDだけでなく、より高度な企業内統制をとり、財務体質を改善し、収益率を向上させる為に、工場間、部門間をまたいだ改善策の抽出、立案、実行ができるようにすることを目的とした、全従業員の意識を向上させる「ITを利用した効率化」を行うことといたしました。

IT化の概要

納期短縮の顧客要求に対応し、同社の生産に必要な工程情報や工程分割に変換する為に、市販データベースソフトを利用した自社開発マクロによる生産計画立案システムを構築しました。また、PDCAサイクルを高速化し、全社一貫した管理体制によるQCDの改善をしました。一方、社員教育と社内の情報共有のため、社長ブログの公開、グループウェアの導入、メールシステム導入、また、そのためのインフラ責任者を明確にし、会社法の改正や上場企業での内部統制構築をふまえ、社員の法律遵守やモラルの向上および管理職による適切なチェックを進めることとしました。

オオアサ電子株式会社

IT経営推進における取組み

同社は、社長自らがITの利活用を企画し、定期的に実施される幹部会で課題の説明とこれに対応するIT活用策や目的を伝えています。ITの導入に際しては、社内人材だけでは対応が難しいため、外部の中小企業診断士やITコーディネータを活用しました。

導入効果

顧客からの要求に対応した短納期化により、市場での評価が向上しました。また、社内的には、月次決算の早期化や、社員を損益の分析に関与させること、社長ブログによる情報発信等を通じて、管理職の意識の向上、社長が発する日常的な業務指示の背景や考え方の理解促進が図られるなどの効果も生まれています。

今後の展望

社は、今後も引き続き、IT経営管理の精度を向上させ、PDCAサイクルの高速化によるさらなる財務体質の強化のために、ITを重要なツールとして活用していきたいと考えています。また、テレビ会議に映像を加えるなどの工夫によって間接業務のの削減と生産性向上を図る取り組みを進めていく予定です。一方、ITの導入には人間関係の希薄を招く懸念もあることから、機械・人間のそれぞれの長所が生きるように、アナログによる管理も随所に入れながら、すなわち、管理者が管理すべき業務や管理すべき数値の意味を理解していくことも重要であると考えています。

IT経営推進を支援した方々

ITコーディネータ:矢村 弘道
中小企業診断士:新田 幹夫
システムベンダー:理研産業(株)